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2011年3月29日火曜日

【レビュー 】スラッシュ大阪公演 Slash Japan Tour 2011 Live Review

少し落ち着いたので、以前の予告通り、夜中に携帯でテキスト打ち込みながらで相変わらずの拙い文章ですが、先日のスラッシュ来日について振り返ってみることにします。暫しお付き合い下さいね。

スラッシュ2011年春のジャパンツアー、唯一の日本公演となった大阪 なんばハッチへ出向いてきました。昨夏のサマソニ以来、オセアニア、北米を半年サーキットしてきたバンド。日本では初のフルセットライヴを披露する事になった訳ですが、ツアーの成果がクッキリハッキリ出たショウになっていました。

Slash in Osaka 2011 at Namba Hatch フライヤー

まず端的に言ってしまうと、昨春から続くツアーへはスラッシュがソロバンドを率いて初めて出たことが、過去のツアーとは一番大きな違いかと。今まではバンドの一員ということに拘ってきた訳ですが、パワーバランスの取れたメンバーを集める事が如何に難しいかを実感したかのように、色々と吹っ切れた様子だったような。


そうですよね、これでいいんだと思いました。スラッシュの個性を伸ばすには、よほど独創的なミュージシャン(衝突は必至でしょうが)と活動しない限り、いっそのことソロで割り切った方が、ね。そのおかげでか、(そんなに沢山演らないソロ曲も)非常にカッコよく鳴り響いていましたよ。

スラッシュズスネイクピットやヴェルヴェットリヴォルヴァーなどでも、以前からガンズアンドローゼズのセルフカヴァーを披露していましたが、今回は大盤振る舞いです。特にアクセルローズ色の非常に強い「Sweet Child O' Mine」「Welcome to the Jungle」「Paradise City」は、長らくスラッシュが封印してきたのはみなさんご存じの通り。これらはガンズ曲の中でも最も人気のある曲だった訳ですが、これらをまとめて世に放ったインパクトは強く、「俺が関わった曲をやって何が悪い!」と言わんばかりに吹っ切れたステージングは圧巻(ジャングルは過去数回プレイされた後、セットから外されたようで日本では演奏されませんでしたが)。

巷には否定的な意見も多いようですが、会場に詰め掛けたファンには非常に好意的に受け取られていたように感じました。みなさんはどうでしたか?


そしてスラッシュと言えば、どんな少数のオーディエンスを前にしたパフォーマンスでも、手を抜かずに全力投球するのがトレードマークですが、ツアー日程を消化していくごと尻上がりに調子を上げ、最終日にはこれでもかと底力を発揮することでファンを魅了してきたアーティスト。

この日も、それを実証するスーパーパフォーマンスの連続でした。多くのファンが望む、スラッシュのトレードマークでもあるレスポールの艶やかなトーン、そしてブルージーなラインで、かつスリリングなハードロックサウンドが、いつも以上に炸裂したスペシャルショウになりました。長らくスラッシュを観てきた、むじーくスタッフともども唖然としっぱなし(あんなに弾きまくる姿、観たことない!)で、感激しまくった一夜ともなりました。


その割り切ったソロバンドには、集まったファンの多くは興味を示さないようで。興味はスラッシュへの一点集中だったように感じましたが、アルターブリッジのヴォーカリスト、マイルスケネディーはスラッシュがパートナーと称し、離したがらないだけあって、生でも実に素晴らしい歌唱力。過去のヴォーカリストたちが歌ってきた名曲群を、嘘のようなハイクオリティさで熱唱する様は本当に凄かったですよ。

ガンズ曲をアクセルローズ以外のヴォーカリストで聴くなんて、というファンも多い中、個人的にはマイルスで良かったと思えました(YouTubeでも散々、その実力は溢れてましたけどね)。他のメンバーについては、個人的には何ともでしたが、これはあくまでスラッシュのソロ、とこちらも割り切っていたので素直に楽しめましたね!


最後に。ライヴ当日の晩、本ブログでは取り急ぎ、覚えているうちにと実際の演奏曲目はリストアップしていましたが、それを裏付ける表のコピーを有り難く頂戴したので、ここにアップしてみますね(その節はありがとうございました)。




おまけです。スラッシュの昨夏サマソニ公演、そして今回の大阪公演に同行したツアーギタリスト、Bobby Schneck ボビーシュネック。近年ではブラッドウィットフォード不在時のエアロスミスに参加したことで知られる彼は、スラッシュと浅からぬ縁。1996〜1997年にはスラッシュズブルースボールで活動を共にしていました。

B.B. and the Screaming Buddah Heads
この切っ掛けとなったのは、その前にボビーシュネックがやっていたバンド、B.B. and the Screaming Buddah Heads(当時、江戸屋レコードから日本デビューしていました)だったそうですよ。90年代半ばには何度か彼のステージを観ましたが、ギルビークラークをグッとブルース寄りにした印象だったんですけどね。上の写真は、そのバンドの来日公演フライヤー。あれ、もしかして余談過ぎましたかね・・・